寄り道したっていいじゃない
こんなことを私が言うのは間違っている、それはわかっている。これは本当は、今まできっちりまじめにやってきたオトナだけに許された言葉なのだ。浪人し、今にも留年しそうな私には言う権利などないのだ。
それでも言いたい。
なんで22歳で就職しないといけないのか。最初に入った会社で働き続けなきゃいけないのか。22/100しか生きていない私が、なんで失敗しちゃいけないのか。
上手く時間を使えなくて、この3年間1番時間をかけたものでは何の成果も出せず、「京大」「体育会」という見栄だけをもった自分が1番情けないのは、私だ。
それでも、あの頃の私は研究者になりたくて結婚したくなくて子供なんて育てちゃいけないと思っていて。「じゃあ今は精一杯学生らしいことしよう」なんて思っていたんだから…その夢が本当は防衛線であったのだとしても。そんなこと、今の私が他の道へ行こうとするなんてこと、知る由もなかったんだから。
「若い時間がもったいない」
じゃあ、適当に今入れる会社に入ればいいの?納得できないところでずるずる働くの?
「一生働ける会社を見つけよう」
人も会社も変わっていくのに、そんなこと考えてどうする?
そのとき信じていた道が正しいのかなんてわからない、ただ、その時は真剣に必死にやってたんだから。違ったから他の道に行くだけ。
まだ人生1/4しか生きてないの。まだ80年もこの先あるの。だから、寄り道したっていいじゃない。