まだ死ぬわけにいかない


大阪で地震が起こりました。京都も揺れました。震度5弱



こちらでは阪神淡路大震災(1995.1)以来の大きな地震。つまり、関西で育ってきた大学生のほとんどは生まれて初めて経験する揺れだったらしい。
(そのせいか、人々の対応はどこか長閑で、心配になってしまう)


対して私の地元は長野で、記憶にあるだけでも新潟中越地震、新潟中越沖地震(この時台風がなければ柏崎に泊まって家族で死んでいたかもしれない)、東日本大震災、その翌日の長野県北部地震、長野県中部地震、神城断層地震などと、地震の経験は多い。(カンジでメがチカチカする)
3.11から1ヶ月ほどは、何もないのに体がずっと揺れているような感覚に陥るほど、2つの余震は多かった。
それぐらい地震には慣れていた・・・・・


だから、今回の地震は、私の経験の中では両手に収まらない範疇の揺れ。
なのに今、自分でも戸惑うぐらいに、怯えてる。


その日は、夜の在宅バイト後わざわざ彼氏の家に泊まりに行った。
寝付けずようやくうとうとしたと思ったら、地震の悪夢で金縛り*1にあい、睡眠不足。震度1の揺れにも身体がこわばる。翌日も余震で夜中に目が冴えてしまった。
今までは目が醒めることはあれ、10分と経たないうちに寝ていたのに…


長野ではそこそこ耐震のある家に住んでいたから震度1程度では気づかなかったのだとか、下宿で家具が固定されていないから物音がして怖いのだとか、いろいろ考えた。


…ほんとうに?



…それだけじゃない。純粋に得体の知れぬ恐怖。




…なんで…?





あれ、もしかして私、死にたくないのか。「死」が怖いのか。





高いところに登るのも雷の中で遊ぶのも怖くない。窓もドアの鍵も開けっぱなし。こっそり手首に傷をつけたこともあった。
どこか奥底で「まぁ、死んでもいっか」って。


大人になりたくなかった私、30代で死にたかった私。


「京大に落ちたら、ここから飛び降りようか」「予選に落ちるのが怖いから、誰か今のうちに殺してくれないかな。あ、でも部屋汚いから困るな。」
友だちが命を落としてもなお、こんなことを考えていた不謹慎な私。




いつのまにか、大切なものができてしまったらしい。未来を生きたくなったらしい。



まだ、やりたいことがいっぱいある。もっとこの先にある感情を、知りたい。



そして何より、私はまだ、何も残していない。



まだ、100歳まで生きたいかと問われたら、首を縦には振れないけれど。

今はまだ、私は死ねない。

*1:幽霊とかそういうアレじゃなくて、意識は夢からもがいて起きているのに体はまだ動かないってアレ。